今回の記事では、3歳・1歳で日本からオーストラリア留学に帯同してきた子供たちの暮らしや成長について、リアルな体験談をお伝えしていきます^^
今、「幼児との留学や移住、どんな感じなんだろう?」とか「英語ゼロで連れて行って大丈夫か不安…」という方。
本記事を読むことでオーストラリアでの子供たちの生活の様子や英語力のことを具体的にイメージしてもらえたら嬉しいです。
「子供はすぐ適応するから大丈夫!」とは聞くけど、初の環境で、しかも海外。そりゃ不安ゼロってわけにはいきませんよね。
たぶん、上記のようにおっしゃっている方々も、時にお子さんに寄り添って、悩みながら一緒に頑張ったプロセスがきっとあったんじゃないかなと思うんです。
実際我が家も、
「あ、我が子、普通に苦労してる!!!!英語もめちゃくちゃ苦戦してるわ!!!」
という場面が何度もありました。
そのたびに、私たち親も子供たちの心のケアの仕方や、2つの言語をどう習得してもらうかのバランスなど、日本に暮らすのとはまた違った育児の悩みに直面したのも事実です。
ですので、今回はその辺のプロセス部分も端折らずに、私たちが子連れで留学して良かったこと、大変だったことを包み隠さずお伝え出来たらいいな~という気持ちで書いています。
これから親子で留学や移住を考えている方に少しでもお役に立てたら嬉しいです!
我が家の3歳1歳のオーストラリア生活はどんな感じ?
私たちは以下のようなスタイルで親子留学をしました。
- 2年間の親子留学
- 親の学生ビザに帯同
- 暮らしていた場所は、シティ(中心街)から電車で30分ほど離れた地域
子供たちのオーストラリアでの日常
では早速、以下のような項目にわけて、子供たちの日常について紹介していきます。
- 保育園の日
- 保育園に行かない日
- 英語環境について
保育園
まずは保育園について。
- 週2日9:00-17:00は保育園へ
- 保育園には日本人の子はいなかった(あまり日本人の多くない地域だった)
- 先生・友達ともに、様々な国籍や文化をバックグラウンドに持つ多様な環境
- ベビーから3段階にクラス分け。
日本と違っていたのは、1学年につき2歳くらいの幅があったこと。
その子の成長などを先生と親で話し合ったうえで進級するかを決めていくスタイルがとても良かったです!
3歳くらいの小さな子もShow and Tell(みんなの前で自分のことやお気に入りの物などについて発表する)をする時間があり、「こんなに小さな頃から人前で意見を言う練習をするのか!」と驚きました。
また保育園にもよりますが、登園中の写真やその日に学んだことなどをアプリで連絡してくれるのも良かったです。
保育園以外の日
週2の保育園以外の日は、私と夫が交代で子供たちと過ごすことが多かったです^^
- ほぼ毎日公園に滞在
- コロナで不開催になるまでは、月1~2回プレイグループへ
- 私の趣味で近所のカフェでまったり過ごしながら店員さんたちとおしゃべりしたりも
- 近所の人や同じアパートの人たちと外でおしゃべりするのも日課
みんなから「公園の主」と呼ばれるほど、毎日公園にいました。笑
近所の人たちともかなり交流が多く、子供たちも毎日誰かしらにちょっかいをかけに行ったり、かけられたり(?)していました。
近所の公園で遊ぶ日もあれば、トラムにガタゴト揺られながら少し遠出して新しい公園へ行くこともありました。
カラフルだったり、おもしろい遊具があったりと、最近の日本の「とりあえず作りました」的な寂しい公園ばかり見てきた私としても、ものすごーーーく楽しかったです♪
そして、もう一つおすすめなのがプレイグループ。
他のお友達と関われる場が作れたし、自由に遊べるので、子供たちも気に入っていました。
費用もかなり安く親子ともにリフレッシュできるので、保育園に行く予定がない子の過ごし方の1つとして検討してみても良いと思います^^
子供たちの英語環境
言語環境はそこまで意識して作ったわけではなく、自然と以下のようになりました。
- 家庭では8割日本語(2割英語にしていた理由はのちほど)
- 家から外に出たら9割は英語環境(近所にも日本人がほぼいなかった)
- 絵本は日英を半分半分。子供たちの意思で読みたいものを毎日。
- テレビは全部英語
こうして書き出してみると、結構英語の割合が大きいかも
それと、私の産後に長男がYoutube中毒になりかけたことがあったため、基本Youtubeは封印していました(ロックダウンでヒマ死にしそうなときだけ解禁しましたが・・・)
そういうのもあって、子供たちが楽しむコンテンツ系は自然と英語が多くなったのだと思います。
子供たちの性格や渡豪時の様子は?
繊細でシャイで真面目。
日本でも保育園に通っており、3歳時点で日本語での会話は得意な方だったかも?
英語はゼロ。
赤ちゃん返りのためかトイトレ完了せぬまま渡豪。泣
おおらかで体がどんどん先に動くタイプ。
渡豪時は1歳になりたてだったため、日本語での明確な発話もゼロの状態。
絶賛授乳中&離乳食中。
3歳でオーストラリア留学した息子の英語力の変化
英語力の変化
英語力ゼロ。Youtubeの英語の歌をたまに聴くくらい。
挨拶や簡単な会話(3〜4語くらいのシンプルな内容)。リスニングはスピーキングよりできている様子。
急激な進歩(現在進行形、コントラクション、ネイティブっぽい無生物主語の言い回しが出始める)
マーベルなど早口のアニメを全部理解できないまでも楽しむように。
保育園で習った少し難しい内容(太陽系の話や、世界の七大陸の話など)もはっきりと理解。
友達とのコミュニケーションもだいぶスムーズになり、大人とも簡単な会話のラリーが続くように。
弟と2人で遊ぶ時は英語のこともある。
日本語と英語が混じりやすい。日本語で知らない表現があり、英語でそれを補おうとする。
悩ましかったエピソード
- 性格もあってか、保育園に完全に慣れるまでに約3ヶ月はかかった。
泣きわめいて家を出たがらず、保育園のマネージャーから「泣きわめこうが諦めないで連れてきて」とメッセが来て悩んだ日もありました。
(なにせエレベーターなしのアパートで乳飲み子の次男も抱えていたので、一人じゃ無理) - 耳で聞き取った英単語は私に1つずつ意味を確認し、私との会話の中で何十回も使った上で、やっと外で話すという感じ。慎重派。
- 保育園に通い始めて何回か経ったあと、「長男くんが泣き止まないので迎えにきて欲しい」と園から連絡が。
慌てて息子をデートに誘い事情を聞くと、「自分のやりたいことが先生に伝わらない」というフラストレーションから泣いたらしい。子供だってストレスを感じるよなぁと思い知った瞬間だった。 - 留学して半年が過ぎる頃、担任の1人から「クラスでの発話が他の子に比べて少ないから、家でももっと英語を使ってほしい」と言われてしまい、落ち込んだ(私が。)
確かに他の子に比べたら英語を話せないが、まだ来て半年だし、家庭では正しい日本語を練習したかったので…。
この時はもう1人の担任から「気にしなくて大丈夫!だって毎回私や友達とコミュニケーション取れてる!今のままでスペシャルよ!」と言われ、なぜか先生と2人で涙腺崩壊。
悩んだ末、家で使う言語は2割程度を英語にすることに。 - 結果、2年の留学を終えて帰国する頃には、日本語を話そうとすると天然のルー大柴になる事態が発生。笑
成長を感じたエピソード
- 日本語の土台が比較的固まっていたためか、英語に慣れ始めてからの成長は早く、文章で話そうと頑張っている様子だった。
- 英語が使えるようになってきたためか、知らない人とも臆せずに話すようになった。(ただし、可愛い女子を除く。笑)
- 保育園でオージーの親友ができたことで、英語の上達が加速。シャイだったはずの長男が、公園で偶然会った親友に「オイ、滑り台やろうぜ!」と小慣れた英語で話しかけてるのを見て母びっくり。
1歳でオーストラリア留学した息子の英語力について
英語力の変化
日本語・日本語ともに発話ゼロ
身近な英単語は、なんとなく聞いて理解しているような、していないような。
簡単な英単語が口から出るように。
ニコニコご機嫌でも、外では言葉を発さないことがほとんど。
英語で独り言を言う。ごく簡単な3語文でコミュニケーションを取ろうとする。
兄とは英語で話すことも。基本は1語。発音は非常にきれい。日本語は同年代より遅れ気味。
悩ましかったエピソード
・日本語の土台がないまま2つの言語を使う環境に育ったためか、外では混乱して言葉を発さない時期があった。なんとか発話を促そうとしたけど、結局は本人のペースに任せようと決めた。
・我が家にもう1人のルー大柴が誕生。笑
成長を感じたエピソード
・2歳半頃、本を見ながら独り言を言ったり、お店屋さんごっこで”There you go.”などちょっと小慣れた表現を使うようになったり。
・保育園にお迎えに行ったら、前年の担任の先生と拙い英語で強気でやりあう(?)次男を発見。「あのベビーがいつの間にか話せるようになってる!」と先生たちが喜んでくれた。
・同年代の子とはあまり関わらない(というかお互いに自分のことにしか興味がない。笑)が、大人や年上の子には積極的に話しかけに行くようになった。
3歳児のオーストラリア留学中のトイトレ事情
私の懸念のひとつであった長男のトイトレ。
結局日本ではオムツを卒業できぬまま留学の日を迎えました。
オーストラリアの保育園も、トイトレの時期になると日本の保育園と同じようにオムツとパンツの両方を持たせるわけなんですが、ある日長男の担任から言われてしまいました。
「そろそろオムツ卒業したら?」と。
家では子供用の補助便器を使って練習はしてるんだけど…と相談すると
「いつもトレーニング用の分厚いパンツを履いてるよね。これだと気持ち悪さを感じにくいから、薄いパンツを履かせてみて?」とのアドバイス。
そう、我が家、日本では定番の三重くらいの分厚いトレーニングパンツを履かせていたんです。
カーペット敷きのアパート暮らしだったので悩んだけど、えいままよ!と薄いパンツに変えたらアラ不思議。
先生の言うとおり、一瞬でトイトレが完了したのでした。実にあっけなかった…!
というわけで、留学前にトイトレ完了してなくても焦らなくて大丈夫。
保育園に通う場合は、我が家のように先生に相談してみても良いかもですね♪
ちなみに現地で補助便座やおまるも買えるのでご心配なく^^
幼児のオーストラリアでのお食事事情
食事
海外なので当然日本とまるきり同じ食事は難しいですが、思っていたより和食の材料を手に入れるのは簡単でした。
我が家の食事は、食費のことも考えて和食と洋食が5:5くらいだったかな・・・
醤油やみりん(風調味料)、日本のカレールー、鮭、豆腐、海苔、お米などは普通のローカルスーパーで入手できます。
お米は色々食べ比べた結果、Sunrice のMedium Grain White Riceというのが一番マトモ(というか和食に合う)かな~という結論に至りました。
またアジアンスーパーというのも結構あって、そこでは日本メーカーの食材・調味料も買えるので、そこまで不満はありませんでした。
納豆は高価だったので、たまに出てくる「ごちそう」!
おやつ事情
海外だと砂糖のドギツイおやつが多いのでは・・・と不安になる方もいるかもしれませんが、オーストラリアには健康志向の人も多いためか、体に優しいおやつも結構見かけます。
保育園ではお米で作ったライスクラッカーをもらうことも多かったみたいです。
写真左はベビー用のスナックで、ほんのりフルーツの味がするくらい。
あとは、日本よりもイチゴなどのフルーツが安く手に入ることも多かったので、おやつ代わりにフルーツを食べることも多かったかも。
オーストラリアの子連れ外食事情
渡豪して一番驚いたのは、キッズチェアやカトラリーを用意しているお店がとても多いこと。
私の働いていたレストランも、子ども歓迎のお店でした^^
キッズフレンドリーなお店は多くて、店員さんたちにも非常に親切にしてもらいました。
子供用のメニューは、フライドポテトやフィッシュアンドチップス、チキンやワッフルといった軽食っぽいものが多いかなと思います。
あとは、日本のコンビニで売られているようなサイズ感の海苔巻き(Sushi Roll)のお店が、ファーストフード店並みにあちこちにあるので、海苔巻きをテイクアウトして公園でピクニックもよくやりました♪
3歳頃の幼少期のオーストラリア留学をして良かったと思うか?
それで結局、オーストラリアに親子で留学して良かったと思うか?と聞かれれば、
私たちの答えは100パーセント「イエス」です。
子供たちは毎日のように美しい自然の中を元気に走り転げ回り、近所の人たちや友人、先生たちにあたたかく見守られながら、心身ともに本当に健やかに成長してくれました。
私たち親にとっては、子供の将来を考える非常に良いきっかけにもなりました。
とはいえ何が何でも海外最高!!というわけではもちろんないので、大変だった点もお伝えします。
オーストラリアで子供と暮らして大変だったこと
- 日本に暮らすおじいちゃん・おばあちゃんが気軽に孫に会えない
- 親も英語力をつけておかないと子供に何かあった時に困る
- 幼いうちはお風呂に入れるのが大変(浴槽がない家もあるし、シャワーの位置が高い場合もある)
- 子供が英語環境に慣れるまで嫌がったり泣いたりする場合がある
- 永住権を持たない人は保育園費用がとても高い
- 同じく、永住権を持たないと公立の小学校でも大変な学費がかかる
- 親が学生になる場合、授業以外にアサインメント(課題)をやる時間も確保しなければならない⇒その間、子供の預け先の確保またはパートナーの協力が必須となる
オーストラリアで子供と暮らすメリット
- 日本と異なる多様でおおらかな子育てを見て気が軽くなり、子供に優しくなれた(親)
- 保育園で様々な国籍の友達と出会い、小さなうちから国や文化の多様性を学べた(子)
- 親子で一緒に過ごす時間がグンと増えた
- 広々とした自然の中でのびのびと過ごせた
- 日本ではみかけないような動植物を近所でも観察できた
- フレンドリーな人が多く、人と関わる楽しさを幼少期から学べた(子)
- 新しい環境で、親も子どもと一緒に挑戦していくことができる
個人的な意見ですが、子供との留学は、まず第一に親である私たちにとって、とても有意義でした。
私たち夫婦は、日本では残業に満員電車、いつも何かに追われているような日々を過ごしていました。しかしオーストラリアでの生活を経験して、「心地よく深呼吸ができるような毎日」を送れるようになり、子供たちともより心の余裕をもって向き合えるようになったと思います。
また人種や文化の多様性という観点で、いかに自分たちの視野が狭かったかを知り、子供たちとイチから学ぶ、とても素敵な機会を得られました。
海外移住することで子供にどんなメリットがあるのか?については色々な議論があるようですが、こと幼少期の子供にとっては、笑顔でいる親の姿を見せてあげることが、一番大切なのではないか・・・と感じています。
それが我が家の場合、たまたまオーストラリアという場所に行ったら家族の笑顔が増えた、という感じです^^
もちろん、子供たちも楽しい経験がたくさんできたようで、本当に留学に行って良かったと思っています!
幼児期の留学帯同で英語力について思うこと
実を言うと、日本に帰国して1年ほどで子供たち2人の英語力はほぼゼロ状態になりました。
一時は維持しようと頑張ったこともあったんですけど、なかなかに難しかった…!
でも、今はそれでいいと考えています^^
せっかく日本にいるのだから、日本語をたっぷり吸収してもらって、日本の友達をたくさん作ってもらえればそれでOKかなと。(渡豪2年目で子供たちの日本語がだんだんと怪しくなり、維持の大変さの片鱗を見たので)
個人的に、幼少期のオーストラリア留学の良かった点は、子供の英語力が上がることではないと思っています。
世界には様々な国や文化があること。一人として同じ人間はいないこと。
見た目や話す言葉が違っていても、友達になれるのだということ。
小さな頃からそういったことを当たり前のように学べる環境で過ごせたことが、これから大きくなる彼らにとって、何物にも変え難い、最高の宝物になったのではないかと考えています!!
本人たちに自覚はないと思いますけど、むしろ未就学児くらいであれば、それで十分なのではないでしょうか^^
もう少し年齢が高くなったら、また別の考え方もしていかなくてはならないな、と思っています。
おわりに
以上、我が家の3歳1歳連れオーストラリア留学について色々書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回は私見を書き連ねましたが、みなさんの留学や移住はまた我が家とは違った楽しい冒険があるでしょうし、お子さんの年齢や性格によってもまた新しい発見があるんだろうな…と思います!
今留学をお考えの方、長期短期問わず、楽しく実りある滞在になりますよう、心から応援しています♪
まだこの記事では網羅できていない内容もあるとおもいますので、ご質問やご不明点などあれば、ぜひTwitterのDMにお寄せください^^
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