本記事では、
単語力不足・アカデミックな英語に不慣れな私が「PTEって一体どんな試験なの?」という状態から、本試験1回目でoverall65を取るまでに取り組んだ勉強法
についてまとめます。
初めにお断りしておきますが、すでに高い英語力をお持ちの方にはあまり参考にならないと思います。
ですが、以下のような方のお役に立てるのではないかと考えています。
・現在PTEの点数取得に苦戦されている方
・これから受験を考えていて勉強の足掛かりがほしい方
ちなみに私が勉強にかけた費用は【単語帳代+US$10】のみ。
極力コストを抑えて効率的に勉強したい!という方も、ぜひ参考にしてみてください^^
採点方式など変更になる可能性もあるので、ピアソンの公式情報の確認もお忘れなく!
PTEの勉強おすすめの流れ
PTEの勉強をイチから始める時のおすすめの流れをまとめます。
各ステップ、詳細に飛べますので気になるところがあればクリックしてみてください^^
- STEP1
効率よく対策するために、まず問題のスタイルを知ることから始めます。
簡単に知れてサンプル問題にも挑戦できるサイトを紹介します。 - SREP2
単語力に不安がある場合は必須。問題の意味が分からないとキツイです。
使って役に立った単語帳もご紹介します。 - STEP3
個々のセクション問題に慣れることが重要。
無料で使える&本番に出た予想問題ツール、私が使ったテンプレをお伝えします。 - STEP4
何度も受けると時間の感覚が身に付きます。
受けておいて本当に良かった!コスパ高のMock Testサイトをご紹介します。
STEP1. PTEを知る
まずはPTEがどんなテストを知るところからスタート!
以下に私が試して使い勝手の良かったサイトをまとめました。
PTE Tools
とてもシンプルで使い勝手の良いサイトがPTE Tools。アカウント登録をするだけで無料サンプル問題が解けます。PTEを受けようか迷っている人も気軽に利用できるのがポイント。
PTE Magic
サンプル問題の数、採点の精度の両面でおすすめなのがPTE Magic。
こちらもアカウント登録だけでサンプル問題を無料で利用できます。
PTEを知るためだけでなく、本格的に勉強を始めてからも活用できます。
個人的には、特にRead Aloud(英文の音読、スピーキングをはじめ色々なスコアに影響するセクション)の分析のために非常にお世話になりました。
STEP2. 語彙力を強化する
「あまり単語力に自信がない…」と思う方は、単語学習から始めましょう。面倒ですけどね・・・
私自身、PTEの学習を始めてすぐに単語力不足を痛感しました。
本当であればすぐにでも問題を解く練習をしたかったし、実は学生時代から単語の暗記が苦手でずっと避けてきたのですが・・・観念しました。単語が分からないせいで解けない問題が結構あったからです。
でも、あとあとこの単語学習に多いに救われる結果となりました。
ご自身の単語レベルに合わせて、何でもいいので単語帳1冊を期間を定めてやってみるのがおすすめです!
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ちなみに私が使ったのは、アルクの究極の英単語究極の英単語 Standard Vocabulary List [上級の3000語] Vol.3。
「英字新聞や英文雑誌などを読む際に必要な語彙が身に付く」という謳い文句が決め手でした。
PTEにはアカデミックな内容や社会問題に関する設問が出てくるので、vol.3で学んだ単語はリーディングやライティングのパラフレーズでとても役に立ちました。
学生時代から単語帳が大嫌いだった私でしたが、使用感が気に入り同書Vol.2も買ってしまったほど。
※後日追記
同書、Vol1~Vol4全部のコンテンツをまとめたアプリが出ていました。正直、本を買うより俄然お安いみたいです。(私は知らずに本を買ってしまったけど)
音声も聞けるし、単語レベル診断や穴埋め問題などもあるので、本で単語を学ぶのが苦手な人はアプリ版を利用するのも手です。
STEP3. 各セクションの練習問題を解く
すぐに模試を受けても良いのですが、その前にPTEの各セクションの問題に慣れておくのがおすすめです。
問題を何度か解くうちに自分の得意不得意が見えてきますし、テンプレを使う練習もできます。
ここでは、以下を紹介します。
- 優先的に対策すべき問題
- 本番の試験に出た!予想問題
- 実際の試験で使ったテンプレ
勉強の優先順位
PTEでは、overall90を目指しているのでない限り、全セクション満遍なく対策する必要はありません。なぜなら、PTEでは1つのセクションのスコアが他のセクションのスコアに影響するからです。
調べたところ、PTE overall65を目指すにあたって重視すべきはSpeakingであることが分かりました。
そこで、主にSpeakingスコアに影響を与える問題を中心として、各セクションの点数に大きく寄与する問題と、テンプレを使うと解きやすい問題に注力することにしました。
セクション | 注力する問題 | 実際のスコアへの影響 | 備考 |
Speaking | Read Aloud | Speaking、Reading | |
Repeat Sentence | Speaking、Listening | ||
Describe Image | Speaking | テンプレ | |
Writing | Summarize Written Text | Writing、Reading | |
Write Essay | Writing | テンプレ | |
Reading | RW Fill in the Blanks | Writing、Reading | |
Listening | Summarize Spoken Test | Writing、Listening | テンプレ |
Write from Dictation | Writing、Listening |
本番の試験に出た予想問題
とにかく練習を、と思って活用していた予想問題のうち数問が本番でそのまま出ました…!
以下の動画で無料で練習できますので、対策しない手はないと思います。(毎月新しい予想問題が出るので、ご自身で最新版を検索しなおしてみてください。)
Repeat Sentence
Write from Dictation
上記の動画に合わせて、直前に受けたMock Testの問題が
バッチリ本番でも出ました!詳しくは記事後半へ。
テンプレートの紹介
PTEのテンプレートは、ネット検索で色々なものが出てきます。
基本は丸暗記して、あとは問題によって入れ込むキーワードを変えればOKなので、効率よくスコアを上げたい場合には必ずテンプレートを用意するようにしておきたいところです。
ただ、テンプレによっては自分に合わないものもあるので、時間に少し余裕のある方はいくつか試してみるとよいです。
例えばスピーキング系の問題だと、自分がスムーズに発音できない言い回しが多く含まれているテンプレを選んでしまうと、流暢性のスコアが下がってしまうのです。
またエッセイなども、あまりに普段触れないフレーズが多いと暗記に余計な時間がかかってしまいます。
純粋に英語のスキルを挙げたい方は別として、限られた時間でスコアアップを図る場合には多少文法的に稚拙な文章であったとしても、とにかくスムーズに話せる・暗記できることを重視したテンプレートを使うことをおすすめします。
例として、私が本番で使用したテンプレを紹介します。
あまり中身のない文章ではありますが(汗)、このテンプレにしてからMock Testでスピーキングスコアがアップ。本番ではトラブルがありつつも68を取れたので、今のところは機能しそうです。
(※文法等の間違いがある可能性もあります。ご使用はご自身の責任でお願いいたしますm(_ _)m)
➊Retell Lecture、Describe Image
The image/lecture gives important information about <Topic>.
Firstly, we can see(the speaker mentioned) <Keyword1>and<Keyword2>.
Secondly, we can see (he talked about)<Keyword3>and<Keyword4>.
Thirdly, we can see(he talked about) <Keyword5>,<Keyword6>and<Keyword7>.
There are the largest element and the smallest element.
In conclusion, the image/lecture gives crucial information on <keyword8 or Topicの言いかえ>.
- Topic…グラフタイトルなどは、そのまま読み上げOK。タイトルがないものは、読み取れたり聞き取れたKeywordの中から1つを選んで入れ込む。
- Keyword1~7…グラフなどの場合は横軸のタイトル、要素や単位を書かれたままに入れ込む。Retell Lectureの場合は、聞き取れた単語のメモをとり、できるだけ多く入れ込む。
- Thirdly~…残り時間を確認しつつ言えそうであれば言う
- There are the largest~…他に言うことがなく時間が余ってしまったら話す。
- できる限りキーワードを盛り込み、スラスラと読むことがポイント。
❷Summarise Spoken Text
The lecture gives crucial information on <Topic or Keyword1>. Firstly, the speaker mentioned that <情報1>. He/She/They also mentioned that <情報2>. In conclusion, <結論などの情報3>.
・情報1、2…できるだけメモをとって、その情報を読む。多少文法的に破綻していても、とりあえずスラスラ話すことに重きを置いた方がスコアを取りやすい様子。
・結論などの情報3…最悪、どこが結論か分からなくても大丈夫。とにかく聞き取れた情報を入れ込む。
・Proofreadを必ず行う。
・メモ取りについて…英語をタイプするのに時間がかかる場合は配布されるnotepad を使用した方がラク。ノートなら単語でなく記号でメモできるので便利。
<記号や略語の例>
= 同じ
≠ 違う
↑ 改善、上昇
↓ 悪化、低下など
∴ したがって(therfore)
ppl 人(people)
info情報(information)
bizビジネス(business)
qty量(quantity)
w/ (with)
abt 約(about)
b/cまたは∵ なぜならば(because)
※上記の略語は仕事や日常生活でも使えるものです
ーーーーーーーーーーーー
ほか、よく出てくる単語はオリジナルの略語にしておいても良さそう。
❸Essay
The controversial topic concerning <Topic> never fails to attract public attention. There has been a heated debate on whether
Firstly, it is quite reasonable for me to believe that the idea of promoting provides several merits. The first point in regard to the issue is that the benefits of have contributed to the advancement of the subject; <1st example> and <2nd example> would be convincing examples to name but a few. As a result, <Topic> can be beneficial for both old and new generations across the world.
In contrast, it is commonly known as the fact that <Topic> can harm our communities. Nevertheless, this statement does hold water to some extent. Moreover, it should be pointed out that there are various concerns, such as <2 examples>. Furthermore, these examples can be significant factors that ought to be considered.
In conclusion, due to the aforementioned reasons, we may safely conclude that the positive impacts of <Topic> far outweigh the drawbacks. Therefore, I strongly recommend keeping this trend in the future for societies to take careful steps to mitigate potential problems.
・Topic…問題文にある単語や言い回しのパラフレーズを入れ込む。難しい英語は使わなくてもいいけれど、できるだけ問題に関連する単語を多く盛り込むことを意識する。
・Proofreadingのポイント…タイプミス、時制の一致など文法、テンプレの構成になっているかどうか。これらを確認しておくだけで、Form、Grammar、Spellingの減点を防げる。
・私が行っていたスコア分析の方法…PTE Magicなどのサンプル問題をまず解いてみる。
⇒減点箇所の見直しを行う。Spellingであればgoogleドキュメントやwordなどに回答文を貼り付けてみると、簡単にスペルミスを確認できる。また、スペルミスを修正していくとGrammarの間違いにも気づけることも多い。
⇒確認が終わったら、同じ問題で間違いを正して書き直し、再度採点結果をチェックする。それで欲しい点数に到達していれば、現状のスタイルで進めてOKか判断できる。
⇒点数に達していなければ、聞き取り方法を工夫する、語彙力を増やすなど、対策を絞り込める。
STEP4. Mock Testを繰り返し受ける
本番直前は、高頻度でMock Testを受けました。
Mock Testを複数回受けておくと、自分に合ったペース配分や弱点の分析がスムーズに行えます。
しかし問題は、ピアソン公式のMock Testが少しお高くて気軽に受けられないこと。
できるだけコストを抑えつつ繰り返しMock Testを受けられるサイトを探していたところ見つけたのが、The PTE.comでした。
こちらのサイトだと、たったUS$10で3カ月間10回のMock Testが受けられます。
テンプレの効果の確認や慣れのために、とにかくたくさん受験したいと思って利用したのですが、なんとthePTE.comのMock Testで出た問題が、本試験でも出題されました・・・!
thePTE.comの使用感としては、Mock Test受験中に1度不具合があったものの、基本的に問題なく受験できたので練習用としては十分だと感じました。きちんとスコアシートを出してくれるのも助かります。
↓お恥ずかしながら、これがthePTEのMock初回スコアです・・・。
ちなみにライティングがボロボロですが、使用するテンプレを変えて集中的に練習してみたところ、スコア65まで何とか引っ張り上げることができました。汗
(おまけ)そのほか参考動画
以降は、私がPTEについて調べるために見た動画の数々です。
色々なテンプレや手法が紹介されていますが、実際に試してみると自分に合わないものもありました。
Mock Testや無料サイトの問題で試しながら、ご自分に最適な解き方を見つけていくのがよいかと思います。
※この人の動画はかなり衝撃的…!だけど、他の動画も見てみると良いかも。英語を第二言語とする人、主に韓国人の生徒を教えているので、日本人にも役立つtipsを見つけやすい
以下、動画内で紹介されているテンプレ。私には合わなかったため使用せず。
The given image/lecture is about an interesting topic based on many different categories. Firstly, we see that the image can show a major point which is connected to our society, so it is fair to say it is important. Finally, keyword1, keyword2,・・・・・・・(read keywords as many as you can)
Repeat Sentence
PTE MAGICのMONIさんの動画も結構参考になる。
Tipsのほか、予想問題の動画もたくさんアップされている。
memo:Only deliver 50% of Repeat Sentence works
memo: memorize with visuals, ppl who speak Eng as 2nd language may better to take notes etc.
Read Aroud
memo: 無理にすべて読む必要はない。First Lineを完璧に読み上げるだけでも良いスコアが出るらしい?コメントを見ると1文だけの読み上げでもReading Sectionへの影響はない模様。ただし1文だけ読む場合、ミスしてしまうと点数が下がる可能性があるかも?
Write From Dictation
memo: 聞きながら打ち込むと早い、キーワードの最初の2、3文字をメモしていく癖を付けると良い
Essay Writing
memo:PTEのエッセイはテンプレを活用するのが得策。Writingの点数にしか寄与しない設問のため、より配点の高い他の設問に時間を費やすべき。
なお設問数は1問の時と2問の時がある(実際に受けてきた夫談)
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